経済教育学会第24回全国大会のご案内

2008年12月6-7日(土・日)/亜細亜大学

まちづくりの経済教育―大学教育力と地域教育力との連携で「まち」と「学生」を育てる―

大会実行委員長 宇佐見義尚

 今大会の共通論題は,「まちづくりの経済教育」としました。このテーマに関しては,「まち」側と「教育」側にそれぞれ別個な期待があるのではないかと思います。「まち」側は「教育」側に「まちおこし」のお手伝いを期待しますし,「教育」側は「まちおこし」を教材として, あるいは実習の場として考えるというのが一般的であるからです。つまり,両者は,それぞれが持つ目的の違いという点では「同床異夢」ということになります。そうではあっても「まち」と 「教育」が連携していくことで,双方に今までに無いほど大きな目的達成の成果が期待できることも確かなことです。「まち」側には,大学の知恵と学生が持つ若い感性や行動力が魅力ですし,「教育」側には,「まち」が持っている「現場」「実践」の緊張感が,教室では得られない教育効果をもたらしてくれることは実証済みであるからです。今回のシンポジウムでは,以上のような観点から,「まち」側の代表として,行政関係者と地域住民(商店会関係者)。「教育」側の代表として高校・大学の教員及び関係者が一同に会して,双方が満足のいく成果を上げるための理念と方法を,実践例に即して考えていきます。「まちづくり」「まちおこし」に悩んでいる方,教室内での教育に行き詰っている教育関係者には,有益なシンポジウムになることと確信いたします。
 さて,経済教育は,現在,様々な世代に向けて,様々な角度から様々な人達によって活発に議論され実践されてきております。近年の激しくダイナミックな経済社会の変化の中で,経済に関する教育の必要性がこれまで以上に切実に認識されてきている社会状況がありますが,それと同時に,経済教育そのものが持つ可能性の広がりと深まりに対する各方面からの強い期待が寄せられていることの証ではないでしょうか。当学会員は勿論のこと,経済教育にご関心のある一人でも多くの方のご参集をお待ちしております。(亜細亜大学)

プログラム

12月6日(土)
11:00-12:50 幹事会
12:20 受付開始
第1分科会
「情報経済教育」I
司会:角田修/一井昭
第2分科会
「情報経済教育」II
司会:三宅忠和/あんびるえつこ
第3分科会
「産学官地域連携」
司会:長谷川伸/松本朗
13:00-
13:40
『資本論』の現代化
長島誠一(東京経済大学)
映像教材活用による経済教育
柴田透(新潟大学)
インターンシップにおける学生・企業間のミスマッチの研究
田中淳 / 高野邦彦(東京都立産業技術高等専門学校)
13:45-
14:25
三色三角グラフによる産業情報教育の試み
斎藤清(兵庫県立大学)
日本の情報教育・経済教育を体験して
岩田年浩監修 中国留学生
産学連携と商学教育−商店街フィールドワークと学生−
三谷真(関西大学)
14:30-
15:10
統計解析環境 R による数値シミュレーションを主体とした中級マクロ経済学の研究
大坂洋(富山大学)
環境勘定基礎知識の導入へのアプローチ-理工生を対象とした教養科目『経済・経営データを読む』において-
龍世祥/新里泰孝(富山大学)
起業教育による地域との相互連携協力
長谷川博(富山商船高等専門学校)
15:15-
15:55
女子大生に向けたファイナンス・英語リテラシー教育方法の開発
角本伸晃,R.Gee,S.E.Quasha (椙山女学園大学)
無料ビデオ電話を利用した遠隔授業と双方向授業の試み
金子浩一(宮城大学)
産学官連携による経済教育-実践的な学びのために-
水野英雄(愛知教育大学)
16:00-
17:00
総会
17:20-
18:50
懇親会
12月7日(日)
09:00
受付開始
第4分科会
「アジア太平洋地域の経済教育」
司会:淺野忠克/山岡道男
第5分科会
「中・高校の経済教育」
司会:山根栄次/越田年彦
第6分科会
「キャリア教育」
司会:横田数弘/渡辺広明
09:30-
10:10
アメリカの経済教育の最近の動向―経済倫理学の教科書を中心として―
新井明(東京都立西高等学校),山田幸俊(桜美林大学),栗原久(信州大学),淺野忠克(山村学園短期大学),阿部信太郎(城西国際大学),保立雅紀(東京工業大学附属学技術高校),山岡道男(早稲田大学)
EU を高校生にどう教えるか
箕輪京四郎(元横浜商業高校)
女子短期大学における「教養教育と職業教育の融合」への取り組みー「企業研究プログラム」の分析を中心として ―
平岡祥孝(北海道武蔵女子短期大学)
10:15-
11:05
2006年に実施された経済の全米学力調査について
栗原久(信州大学)
経済教育における年金の扱いー自立と公共性のデマケーション
猪瀬武則(弘前大学)
公務員志望学生へのキャリア教育実践の試みとその課題
中嶌剛(同志社大学大学・院)
11:10-
11:50
ニュージーランドの経済学教育:経済学理解力テストの結果を中心として
ステーブン・リム(ニュージーランド・ワイカト大学)
高校における産業学習の指導−多くの業種・企業を対象として−
保立雅紀(東京工業大学附属科学技術高等学校)
キャリア・リカレント教育の影響と効果―女性の職業意識・日中の比較
柏木理佳(嘉悦大学)
11:50-
12:30
昼食/幹事会
12:00
シンポジウム受付開始
12:40-
16:10
(210分)
休憩10分
シンポジウム「まちづくりの経済教育」

司会:宇佐見義尚(亜細亜大学)/佐藤進(松本新興塾)

■代表幹事あいさつ 岩田年浩(関西大学)
■主催校あいさつ 小川春男(亜細亜大学学長)
■記念講演

  • 邑上守正(武蔵野市長)「武蔵野市まちづくりの理念と方法」

■シンポジウム趣旨説明(宇佐見義尚)
■基調報告

  • 鈴木誠(岐阜経済大学)「市民協働による地域経済教育の成果と課題,そして展望―岐阜経済大学マイスター倶楽部11年目の挑戦−」
  • 木暮衣里(武蔵野市専門委員)「学生が輝くための『まち』の姿勢,及び『まち』と『教育』の連携」
  • 栗田充治(亜細亜大学)「亜細亜大学街づくり未来塾の理念と実践」

■パネラー:邑上守正・鈴木誠・木暮衣里・栗田充治・中嶋洋幸(富士見通り商店会会長)
■フロアー・パネラー(予定発言者):水野英雄(愛知教育大学)・長谷川博(富山商船高等専門学校)
■討論・質問

※一般の方,行政関係者,教育関係者,商店会の方,ご近所の方,大学生,高校生,学会員ではない方のご来場も歓迎します。
※当日受付・資料代500円。

16:10
閉会

お知らせとお願い

 学会員は,大会への出欠の有無を同封のハガキにて,11月20日までの必着でお願いいたします。尚,7日(日)の昼食は,近くに適当なレストランがありませんので,お弁当(1,000円)の予約をお勧めいたします。
 6日(土)の懇親会は,学内の多目的ホールで開催いたします。こちらも同封のハガキにて予約をお願いいたします。宿泊施設は,新宿駅(亜細亜大学のある武蔵境駅まで20分)を中心にJR中央線沿線に多数ありますので各自ご予約下さい。尚,武蔵境駅前には「ホテルメッツ武蔵境」(0422-32-5111)があります。こちらは,「経済教育学会の○○」で予約しますと,1割引の8,100円(シングル1泊朝食)になります。予約部屋に限りがありますのでお早目のご予約を。

会場へのアクセス

●最寄り駅までは,JR中央線にて武蔵境駅(東京駅より約37分・新宿駅より約17分)。
●武蔵境駅からキャンパスまで
●北口から徒歩12分,タクシー710円。
●北口スイングビル前からムーバス(100円)「境西循環」または「境・東小金井線」で,「境五丁目」下車徒歩0分。
※問い合わせ先: (宇佐見義尚)