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第32回全国大会(流通科学大学)

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第32回全国大会
全体テーマ:「経済学の再建と経済教育の未来」
−ポスト 3.11 震災から 21 年神戸からのメッセージ−

〈参加費〉 無料
〈日時〉2016 年 9 月 10 日
    (土)午前 11 時半〜11 日(日)午後 4 時

〈会場〉流通科学大学

大会趣旨
  サムエルソンはかって著書「経済学」で「経済学は社会科学の女王 である」といった。経済効率性重視の思考が世界の不安定性を招いているともいえる。世界経済は、今大いなる不安定性を露呈している。2008 年のリーマン・ショック後、エリザベス女王は「なぜ誰も予測できなかったのか。経済学者は何をやっているか」とクレームをつけ、ローマ法王フランシスコは 「強者の論理が優先する現在の経済システムは根本から正しくない」と糾弾した。
 近代資本主義では神や宗教による神話の効果とは別に、独自の神話による社会心理的安定に求心してきた。
 かつて経済学は二度、大きな危機を迎えた。第一の危機は 1920 年代から 30 年代にかけての大恐慌の時代。第二の危機は、ジョーン・ロビンソンが 1971 年のアメリカ経済学会の会合で取り上げたテーマだった。
  そして今、経済学第三の危機を迎えているのではないか。先進諸国では財政再建をどう進めるべきかが最大の問題となっている。経済学が、財政再建の正しい処 方箋を示せないという意味で、神話学からの脱却という意味で現代の経済学は社会科学として第三の危機を迎えていると考えられえるのではないか。
  自由貿易協定や移民政策について議論がなされ、経済学の有効性が問われている。自由貿易を提唱したリカードと、産業育成の為に保護貿易を唱えたリストの正 しさを、経済理論ではなく歴史によって判定されようとしている。貧富や格差、環境等への有効な処方箋を講じる作業は、経済学に限らず社会科学のいわば普遍 的テーマである。
 2011 年「ウォール街オキュウパイ運動」は、ニューヨークから世界に拡大し、昨年トマ・ピケティ『21 世紀の資本』は、米国はじめわが国でもベストセラーになり、話題となり、2015 年、「消費、貧困、福祉」に関する分析に対してアンガス・ステュワート・ディートンにノーベル経済学賞が授与された。
 国内においても大いなる不安定性を露呈している。
 2011 年の 3.11 の東北の震災以降、ますます問題が山積みしている。東北の復興・原発問題・非正規雇用問題・。少子高齢化問題・過疎過密問題・TPP問題・消費税増税をめ ぐる問題・沖縄基地問題・安保法制・マイナンバー制等々経済学が解決すべき問題が山積している。
 いつまでも神話語りをしている眠れる社会科学の女王では済まされないところに経済学は来ている。
 教育問題に限っても、高等教育では教育学部系、人文社会科学系の大学、大学院について国立大学改革プラン等に基づき、「ミッションの再定義」と見直し、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)が、求められている。
 入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)における中等教育との接続の選択方法の転換が求められ(センター試験の見直しと、基礎力テストの導入)「アクティブ・ラーニング」の手法の重要性が指摘されている。
  経済学に限っても高等教育における一昨年の「経済学の参照基準問題」や、G型世界や、L型世界が、論争を呼んだ。SEALDs など学生、若者のムーブメントが話題になっているが、18歳選挙権制度の導入により高校生の「民主的投票」が現実のものとなり、まさに「経済的投票」ので きる人材の育成が求められている。
 「未来への投票」のできる人材の育成が求められ、初等中等教育段階からグローバルに考えて、ローカルに行動し 正しい「クリティカルシンキング」「経済的意思決定」のできる児童・生徒・学生を育てることは、経済教育に委ねられた学力の「質保証」のミッションであ り、「社会人基礎力」であると確信する。
 今こそ、我々は危機を感じて、経済教育を通じて経済学を神話語りから現実語りへと若者を引き戻す時ではないか。
 ボランティア元年といわれた阪神大震災から 21 年目を向かえた神戸で、2011 年 3.11 東日本大震災を原点に、21 世紀の「経済学の再建と経済教育の未来」を本源的に活発に語り合って、現在の危機を語るジョーン・ロビンソンたちに出会いましょう。
 経済教育学会第 32 回神戸大会は、「経済学の再建と経済教育の未来」-ポスト 3.11 震災から 21 年 神戸からのメッセージをテーマに、初等中等教育と高等教育を通底する背骨の構築を通じ、「経済学の再建と、経済教育の未来」を発信します。

プログラム
9 月 10 日(土)
11:30~12;30 中内功記念館( サカエ薬局 復元) ダイエー資料館 見学
11:00~12:30 理事会
12:30~13:00 総会
13:00~17:30 基調講演 塩澤由典
テーマ 「経済学の再建と経済教育の未来」
シンポジウム パネラー 小川一仁 吉田雅明 河原和之 猪瀬武則
コーディネーター 経済教育学会前会長 山根栄次
17:30~ レジスター博物館見学 記念写真(懇親会 前)
18:00~19:30 懇親会(会費 3,000 円)

9 月 11 日(日)
9:30~12:10 分科会報告
12:10~13:00 理事会
13:00~16:00 「 限りなく経済教育のためのワークショップ 」
講義型授業におけるライト・アクティブラーニング~ヒントとしての「橋本メソッド」~
②「U-Mart システムを用いた実践的な金融教育」

(HP上での ①②事前選択申し込み登録制・変更をお願いする場合もあります。空席あれば当日も受け付けます。)

①講義型授業におけるライト・アクティブラーニング~ヒントとしての「橋本メソッド」~(学生、職員、一般市民の参加も歓迎)
富山大学 教育・学生支援機構教授 橋本勝 (教育推進センター副センタ―長)

 アクティブラーニングと聞いてちょっとひいてしまう先生、 身構えてしまう学生の皆さん。
 「軽いノリ」のライト・アクティブラーニングがあります。肩の力を抜いて、検証データより「学生の笑顔と目の輝き」を重視してみませんか。全国大会の疲れを吹き飛ばし、新たな第一歩を踏み出す活力源とするため、「目からうろこ」の擬似体験をしてみましょう。
  自然な形で多くの学生が活発な議論をすることはできないものでしょうか。実際に多くの学生が、笑顔と目の輝きを伴って現代の諸問題を議論している「橋本メ ソッド」をヒントに、ライト・アクティブラーニングの実現について考えてみませんか。「ティーチングからラーニングへのシフト移行」を軸にした質的転換と 教育の質保証の両立に向けて。「主体的な学び」は教員の側にも求められています。

②「U-Mart システムを用いた実践的な金融教育」 (デモを含みますので実際に取引に参加していただきます)
近畿大学経済学部教授 谷口 和久(「U-Mart 組織委員会」)

  コンピュータのネットワーク上に,金融先物指数の取引市場を開設し,実践的に取引を行います.取引参加者は先物指数の取引を仮想的に体験できるので,市場 の仕組みを実践的に理解できます。様々な人工市場研究が開発されていますが,U-Mart プロジェクトは,人間とコンピュータマシンが同時に参加して取引を行うという特徴があります。
 複数の大学の研究室による文理融合型プロジェクト で,経済学の新しい研究方法です.「単なる株式体験ソフト」とは違って、 「行為の結果が価格に反映」されるので,金融取引の現実を仮想的に体験・学習し てその結果を分析できます。中学・高校でも準備さえ整えば、利用は十分可能で「金融教育」としても大いに有益です。

◎学会期間中に昼食やお弁当の用意はいたしません。各自でおとりください。
学生食堂:RYUKA DAINiNG 土曜日―昼食も OK2時まで 日曜日―スペース利用のみ使用可能
学内:ローソン(土日とも 朝7時から夜8時まで営業) 最寄駅の学園都市駅周辺には、食事処がいくつかあります。
◎ホテル・宿は、ご自身でご予約・お手配下さい。

大会参加申し込みフォーム



●参加をご希望の方(会員)は...

<参加申込> 締切:2016 年 9 月 2 日(金)までにご参加の有無をお知らせ下さい。参加費は 2 日間とも無料です。

申込方法:大会参加申し込みフォームに入力してください。受付は 7 月下旬から行ないます。

〔ホームページでの必要事項〕参加者氏名・所属、連絡先(郵便番号、住所、電話番号、ファックス番号、電子メールアドレス)、「限りなく経済教育のためのワークショップ」 12いずれか選択(事前選択申し込み登録・定員満たせば、変更をお願いする可能性あり。

空席あれば当日も受け付け) 懇親会(¥3,000)の出席・欠席

なお、学会メルマガで学会関係の事項が告知されることがあります。メールアドレス未登録の会員は左記のアドレスにて登録願います。 office@ecoedu.jp


●参加をご希望の方(会員以外)は...

1)大会参加申し込みフォームに、参加者氏名・所属、連絡先(郵便番号、住所、電話番号、ファックス
番 号、電子メールアドレス)、「限りなく経済教育のためのワークショップ」 12いずれか選択(事前選択申し込み登録・定員満たせば、変更をお願いする可能性あり。空席あれば当日も受け付け)懇親会(¥3,000)の出席・欠席を 入力し、2016 年 9 月 2 日(金)までに送信してください。

2)会員外の方も 2 日間とも無料で参加できます。本学会の魅力を体験された後、入会していただくことを期待します。

研究報告要旨集(8月15日追加)
右リンクをクリックして、ダウンロード願います。→研究報告要旨集
(8月29日追記)vページの井草剛会員の所属に間違いがあったため、修正いたしました。

流通科学大学へのアクセス


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神 戸のウエストサイドの流通科学大のアクセスは地下鉄で、学園都市(第8回 全国大会会場の神戸商科大学・現県立大学)と同じ駅下車徒歩5分。地下鉄新神戸 から25分 三宮から23分 JR地下鉄新長田から13分 JR舞子 JR垂水からバス30分  JR明石からバス40分


問い合わせ



◎事務局連絡窓口(報告要旨の提出など) ◎参加申込などは経済教育学会のHPで行います。

〒670-0948 兵庫県姫路市北条宮の町 172 株式会社サラト
経済教育学会 担当 古市
E-Mail: office@ecoedu.jp FAX:079-284-0904


◎全国大会に関する全般の問い合わせ先
◎大会事務局 神戸山手大学 飯嶋
  メール ecoedu2016(アット)yahoo.co.jp
※ (アット)を@にかえてメールをお願いします。
電話(代表) 078-371- 8000  9:00~17:00(月~金  9月9日 大会前日まで)


◎大会当日連絡先 (炭谷)

メール hideichi-mail.png


第 32 回全国大会の自由論題報告を募集します(すでに締切りました)

9 月 11 (日)午前中に、自由論題の分科会を開きます。報告応募者は、下記の要領で手続きをお願いします。

1) 報告申し込みフォームに、報告者氏名・所属(複数の場合は全員)、連絡先(代表者のみ、郵便番号、住所、電話番号、ファックス番号、電子メールアドレス、携帯電話等の緊急連 絡先)、報告論題、報告要旨(300 字程度)を入力し、2016 年 6 月 17 日(金)までにお送り下さい。9 月 11 日(日)午前中の分科会とかかわり、報告不可能な時間帯がある場合は、お知らせください。

2)報告の採否は、6 月 25 日(土)に開催される理事会で決定し、7 月 4 日(月)までに電子メールにてご連絡します。報告申し込みが多数にのぼる場合、次回の全国大会または春季研究集会でのご報告をお願いする場合もあります。

3) 報告が採択された方には、報告要旨の原稿(40 字×35 行、2 ページ以内)を作成し、電子メールの添付ファイルにて、7 月 22 日(金)までに株式会社サラト 経済教育学会担当 E-Mail:office@ecoedu.jp までお送り下さい。これを素材に「報告要旨集」をPDFで学会ホームページに公開の予定です。原稿の書式は、経済教育学会のホームページよりダウンロード できます。2 ページという分量には、図表など一切を含みますのでご注意ください。 レイアウトに合わせて作成し、ページ番号、ヘッダー、フッター等は入れないで下さい。

4)報告応募者は年会費を納入して下さい。新規入会される場合には、報告申込時に年会費 5,000 円(65 歳以上のシニアの場合 2,500円、学生・院生の場合 2,000 円)の納入をお願いします。

入会手続きフォーム(ページ途中の「入会申し込み」ボタンを押して手続き願います。)

なお、学会メルマガで学会関係の事項が告知されることがあります。メールアドレス未登録の会員は左記のアドレスにて登録願います。 office@ecoedu.jp