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2016年10月6日松山大学経済学部の井草剛会員の授業を取材しました。「マクロ経済学入門」の授業に関しての構成を独自化していて、まず後期始まったばかりのこの授業では、授業で使う基礎数学について講義をしました。因数分解や関数の概念についての話の後、後者の例として需要曲線を取り上げて丁寧な説明をしました。増加関数、減少関数の説明をしても、関数記号だけを使った概念的な説明だけでは学生たちも理解しないので、経済学の具体例を挙げました。
授業を終えて研究室に戻ると、他ゼミの大学生が井草研究室を訪れ、彼らのゼミ大会の研究材料である「授業評価」に関する質問に答えました。授業に関して点数をつけて各項目を評価する授業アンケートですが、その効果を大学生に聞いたところ、相当高い割合で必要ないのではないかという回答を彼らは得たというのです。それに対して、井草会員は、試験直前に取る形になってしまっているので、4月の授業の開始後に1度とれば、その学期の授業改善に役立つと思うと話しました。また、授業アンケートばかりが授業評価の指標ではなく、次年度の受講者数やゼミの応募数も授業評価の結果だと判断していると話しました。
最後に、質問者から「今と昔の学生に違いがあるか」を尋ねられました。昔は、高度成長およびその後で安定した時代だったので、安定から飛び出そうと学生はギャンブル的な面を持つ行動もとった、今は逆に安定していない時代なので、大学生たちは安定を目指している、結局両者に共通するものは、「その時ないものを目指す」という点ではないか、と答えました。