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[授業紹介]アン・マークセン&藤岡惇(於 立命館大学)

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 10月21日(月)4時限目(14:40-15:10)、立命館大学びわこ・くさつキャンパスで藤岡惇会員の授業を取材させていただきました。 経済学部の中本悟ゼミ(3年生)と藤岡ゼミ(2年生)の2つのゼミが共同で主催し、ミネソタ大学で地域・産業経済のプロジェクトを主宰してきたアン・マークセン先生をゲストスピーカーに招くかたちで行われた授業でした。アン・マークセンさんは、藤岡会員の20年来の友人で、経済地理学者。ジョージタウン大学時代、のちに大統領となるビル・クリントンと同窓で、ビルの初恋の相手となった人だそうです。1か月の予定で立命館大学の客員教授として招かれて滞在中でした。

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 授業はマークセン先生の紹介から始まり、その後マークセン先生が、コンピュータでパワーポイントを駆使して映像をまじえて、スピーチされ、藤岡会員が通訳するという形で行われました。クリエイティブな地域づくりにおいて、芸術の果たす役割をお話しされました。利益を追求する経済の仕組みだけではこうした地域づくりはできず、芸術や文化こそ力を発揮しえるという内容でした。しかもアートセンターなどの大きな箱モノを作ればよいというものではないとのこと。そのようなところで高度な芸術を提供しても、芸術を提供する側と見たり聴いたりする側に大きなギャップが生まれてしまうそうです。一般の民衆が身近で参加しやすく、かつ企画などにも参加できるようにすると、コミュニケーションなどを通してイノベーションがおこり、それが地域づくりにつながるというお話でした。


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 質疑応答では、学生が、秋葉原などでは身近なイベントが開かれており、日本にもそうした地域づくりのケースがあると話していました。アメリカでの事例を交えたマークセン先生のお話しが受講した学生たちにわかりやすく伝わったようです。

 このように、海外の研究者の方を講義にお招きして新たな価値観でお話しいただく機会があると、学生も刺激を受け、自分の価値観をしっかりさせながら海外に目を向けるようになるでしょう。
                                     (M)